0330官邸前大抗議 大学院生 カリンさんのスピーチ全文

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0330官邸前大抗議

大学院生 カリンさんのスピーチ全文

大学院生のカリンです。

今回の森友学園問題をめぐる一連の不正疑惑について、立法と行政の場にいる政治家の義務と責任を、私はここで問いたいと思います。

立法及び、行政という国政を行う権威と権力は、「国民の厳粛な信託」により成り立っています。その際、権力者は、国民に信託されるにあたって、皆に福利がもたらされるよう仕事をすることがその条件となっています。つまり、今回の森友学園や加計学園で取り沙汰されている疑惑のように、国政を私物化し、特定の誰かの利益のために国政をしてはいけないのです。こうした国政の原理は、日本国憲法の前文に書いてあります。

政治家は、国民に信託された我々の代表者ですが、これまでも2012年からの第二次安倍政権下の国会において、与党多数という状況によって、皆の福利になるとは思えない憲法に反する法を立て続けに強行採決したり、閣議決定したりしてきました。

例えば、思い出してください。
2013年、特定秘密保護法
2014年、集団的自衛権の行使容認
2015年、安全保障関連法
2017年、共謀罪
これらは憲法に反するものです。

今、安倍政権は国民の人権を制限し、戦争が出来る国へと改造を進めています。その証拠のように、安倍政権はGDP1%枠を撤廃し、軍事費は6年続けて増加、4年続けて過去最大を更新しました。FMS(軍事援助)協定による米国からの武器調達は、4102億円にものぼります。日本版海兵隊「水陸機動団」も作られ、日米一体化して、アメリカの軍事戦略に参加しつつある状況が見えてきます。

経済界と密着した軍拡、軍学共同体制づくり、教育への政治介入……。これらは、どう見ても憲法を逸脱していますが、強引な既成事実づくりをして、その「実状」に合わせて憲法を作り変えてしまおうという作戦なのではないでしょうか。安倍政権は、森友文書の改竄だけでなく、憲法改正も同じ手法で臨もうとしているように見えます。このような国政を、このままやり過ごしていいのでしょうか。

今回の森友学園の事件は、あきらかな不正です。フェアではありません。だから多くの人から追及されています。ゴミがトラック何千台分も埋蔵されていたと捏造したあげく、国会で佐川前理財局長が「破棄した」と断言していた文書まで出てきました。そして、ついには記述の改竄が行われていたことも判明しました。

首相夫人の口利きによって、理財局で特別扱いがあったにも関わらず、首相夫人は「私人」とされることで、責任を逃れています。公的な秘書と共に事実上の権力を行使したら、それは「私人」といえますか。言えるわけがありません。安倍首相も麻生財務大臣も、財務省や理財局の誰かがしたことだと、責任を逃れようとしています。

嘘をつき、のらりくらりとトボけ、部下に責任を被せてまで、美味しい地位にしがみつく。情けないことに、これが国民から信託された政治家の姿です。

政府の行為によって戦争の惨禍を体験したこの国は、日本国憲法で「主権在民」の理念を宣言しています。国政の権威も権力も、私たちが信じて託しているのです。にもかかわらず、特定の人物・機関に利益誘導し、追及されると嘘の答弁を繰り返すことは、私たちへの裏切りであり、民主主義の基本である「主権在民」を傷つける行為です。

ですから、いくら森友学園問題よりもTPPの方が大切なのだと麻生財務大臣が言ってみても、これはこの国の根幹を揺るがす大事件なのです。これを正すことなくして、先には進めません。もし、この問題を正さない方向に与する政治家がいるとするならば、私たちから信託される資格はありません。

自分と支持者が私腹を肥すために、嘘を重ね、情報を操作し、日本国憲法を馬鹿にして嘲笑う政治家を許さない。それは、勝った負けたのゲームの話ではなく、この国全体の、過去の人々も未来の人々も含めた、みんなの大問題なのです。ここでこの不正を正すことができなければ、戦争の惨禍をもたらしたあの暗黒社会に再び転落します。その危機感を私は、持っています。今、きちんと怒り、問いただすことが、この状況を突きつけられてしまった私たちの義務です。

私は、私を含めた今を生きる人々、この国に生き死んでいった人々、これから生まれてくる人々への裏切り行為を見逃すつもりはありません。許しません。

政治家が担っている重い義務と責任を曖昧にしないために、安倍政権が誤魔化そうとしていることに流されてしまわないために、そして次の選挙でまた裏切り者の詐欺師を選んでしまわないためにも、ここで私は抗議します。

2018年3月30日、官邸前抗議

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